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B級コラム上から更新順
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笑魚の危ないナイフ遍歴
まずはオモチャからスタートナイフを使いだしたのは、チヌ釣りを本格的にするようになってからです。しかしそれまで使っていた安物では、鱗の固いチヌを締めるのはなかなか困難です。のたうつチヌが哀れです。2回ほど買い換えてみましたが、1000〜2000円程度のオモチャではどうも歯が立ちません。これはいかんわと思いましたが、当時アウトドアブームはまだ到来しておらず、いまのような本格的なナイフなど釣具屋には出回っていませんでした。そこである日ハンズへ出かけると… うぅ…包丁より高いやんかさすがハンズには趣味のナイフがずらりと並んでいます。しかしいいなぁと思うものは値が張りますし、釣り専用というのも特にありません。「う〜ん」とショーケースを覗いていると、隅の方に小振りなナイフがあります。黒い柄で切れ味が鋭そうです。値札を見ると手が届きます。果物ナイフのような外観に不安を覚えないわけでもなかったですが、刃物メーカー大手の製品です。「よし、決めた〜」いいものを欲しがる割には、すぐ価格に妥協してしまう私の悪い癖が、このときも出てしまいました。おぉ〜のぉ〜 切れん!残念ながら切れ味が今ひとつで、いくら研いでも大して刃がつきません。私は手が大きいので小さい柄では使いにくく、サイズ的にも完全な失敗でした。メーカーの名誉のためにいうと、品質云々以前に単に安物だったのでしょう。きゃしゃな見た目の通り強度もなく、半年ほど使ったある日、何かの拍子でポキンと折れました。縁がなかったのでしょうね。 トラウト&バードもう一度ハンズを覗いてじっくり品定めです。ちょっとは賢くなっていたので、ある程度品定めができるようになっています。リーズナブルな価格と鋭利な刃先、すっきりしたフォルムに惹かれ、M社のトラウト&バードを選びました。早速使ってみると、たしかによく切れ魚もばっちりさばけます。細身ですが肉厚があって頑丈です。こいつのお陰で、チヌは一発で昇天してくれるようになりました。結構使い込んだので刃先はぼろぼろ、切っ先も欠けたりしましたが、その都度研ぎました。片刃の和包丁と違って、両刃で固いナイフは研ぎにくいのですが、まぁそれにも馴れて機嫌良く使っていたのですが…。2年ほど経ったある日、これも私のミスでポキンと折ってしまいました。 ナイフ専門店へちょうどその頃は、グレ釣りにはまっていました。グレはチヌと違って数が釣れます。おまけに見た目より遙かに鱗の固い魚です。ですから、もっと締めやすく頑丈なナイフが欲しいなと思っていた矢先にナイフの破損です。今度はナイフ専門店へ物色しに出かけました。あるはあるは〜さすが専門店、素人でも出来が分かるような素晴らしい品物が並んでいます。釣りに使えそうなものもたくさんあります。しかし自分の好みというのが分かってきていますから、選択は難しい。なにより見た目と実用性の両立したものは、値段も高いのです。ショーケースの奥に冷たく光る好みのタイプがあったのですが、ナイフ作家の作品ですから手が出ません。懐も寂しくその日はとりあえず退散。 カスタムナイフ入手
どうもナイフに縁がない作り手の名前を忘れたぐらいですから、メジャーな作家の作ではなかったと思います。しかし見た目だけでなく、使っても期待を裏切らないナイフでした。剃刀のように切れ、重量バランスがよく、ハンドルもレッドウッドのいい風合いでした。ハンドルが変色するぐらい使いましたが、刃こぼれはほとんどありませんでした。鋼の材質と焼き入れがよかったのでしょうね。しかし、これもある夏の日おさらばをする日がやってきました。磯でうっかり落としたのです。ガ〜ン! 結局、長いお付き合いは…その後、一時流行したガーバーのフォールディングナイフなどを使いましたが、シースナイフに馴れているのでピンときません。愛用のナイフをなくしたショックは大きく、ナイフ専門店に出向く気にもなれなかったのです。そんなある日、釣り道具屋を覗くと、たまたま普及品のナイフがシース付で売っていました。手頃な大きさで好きなブレードの形状でしたから、なんとなく購入しました。別に惚れ込んで買ったわけではないので、わくわくもせずに使ってみると「あら」意外にいいのです。切れ味は落ちますが、刃こぼれを気にせず使えるので気が楽です。普段は刃先が丸まらないよう慎重に研ぐのですが、これならいい加減にやれます。ちょっとぐらい錆が出ても気にしません。「ふ〜ん」ナイフを使い始めて、初めて気がつきました。気楽に使えてこそユーティリティだったのですね。結局、こいつと一番長い付き合いになりました。いまでも現役です。
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