グリップ改造しちゃえ!
寒風を迎える季節になると、釣場に立てない天候の日も多くなります。こういうときは、釣り具の手入れや改造も楽しい釣りタイムです。今回は、名古屋の落とし込み師goofishさんから握りの改造記が届きましたので、私の改造記とあわせてお届けしましょう。鷹揚な竿さばきをするウキ釣りと違って、細かい穂先操作をするミャク釣り関連の竿は、グリップの使い勝手がとても重要になります。改造の中では簡単な部類ですから、皆さんもぜひチャレンジして下さい(^^)b
笑魚の場合
改造の狙い
入手した和竿(関東ヘチ釣り用7尺)の握りが細くて足りなかったので、私の手(26cm)に合わせて若干太くし 、貧弱なリールシートをステンレス製に交換することにしました。
総体ヘチ釣り用のリールシートは手元寄りです。糸ふけの変化でアタリをとる場合は、手首を曲げて竿をさばくケースが多いので、その方が都合よいのですが、ウキ釣り歴が長い私の場合は、肘で竿を支える癖が身に染みついているので、もう少し前寄りの方がマッチします。また波止では夜釣りが多いので穂先でアタリをとります。この場合は穂先を持ち上げ気味で構えますから、やはり肘で支えやすい方が楽です。リールシートの交換には、この位置を替える狙いもあります。

作業の手順
- リールシートの位置決め
まず古いシートを外し、竿を傷つけないよう接着剤や塗料のかすなどをカッターで注意深く取ります。次にリールシートを使い勝手のいい所へ位置決めをします。位置を決めたらセロテープで仮固定させます。最後に銃で狙いを付けるよう竿尻からシートとガイドが一直線になっているか再確認します。
- 握り糸を巻く
握りを太くする方法はいくつかありますが、今回は手軽に握り糸を巻いてみました。使った握り糸はどこでも入手できる補修糸です。太い方が巻くのが楽ですし、巻き上がりも太くなるのですが、手にしっくりしません、そのため中細糸で巻くことにしました。太さを稼ぐために3回巻きとします。50m巻いたので結構時間がかかりました。綺麗に巻くためにはゆっくり確実に巻き上げていくことです。糸の巻き方については竿の簡単修理を参考にして下さい。
- 塗装で仕上げる
汚れ止めと緩み防止を兼ねて塗装を施します。今回は透明うるしを使いました。専用薄め液でやや粘度を落としてから、刷毛でさっと仕上げます。べたべたと何回も塗らないのがコツですが、糸は塗料を吸い込みますので、3回ほど続けて塗ってやればいいでしょう。翌日まで乾くのを待ってから再塗装を1回します。簡単ですが、特に美観を要求しない場合は、これで充分です。
黒い糸が売り切れていたので、渋めの赤い糸を使ってみたのですが、和竿にとてもマッチしてぐっと竿のグレードが上がりました。使い勝手もよくなり、まずは成功!
goofishさんの場合
※お便り原文のまま
毎度!今回はこんなんやってみました(^^)b 落とし込み竿のグリップの改造だす。以前から、竿のグリップの太さの変更にはテーピング用のテープを利用していました。水に濡れると乾燥するまでに時間が掛かり、ずーっと冷たい!汚れが着き易く目立つ!といった点が気になっていました。師匠たちから教えてもらっていたタコ糸などで巻き上げ、エポキシを塗り乾燥後成形する方法、または包帯・新聞紙などを巻き、石膏、エポキシ等で固め、後にヤスリ等で成形する方法などもありましたが、これらは重量の増加・水分に弱い等のことから、今回はコルクシートを貼る方法としました。
変更点
1)素材の変更/コルクシート〜早春・晩秋のマズメ時に感じる冷たさの緩和
2)サイズの変更〜若干太くしたかった
3)肘当ての取り付け及びリールシートの位置変更
材 料
- コルクシート 厚さ2mm
50mm×300mmに切断
- 肘当て1個(黒鯛工房製)
- 接着剤、その他
作 業
- リールシートの取り外し、及び接着面のペーパー掛け
- コルクシートの裁断・接着
- 仮止め
- 塗装 乾燥
- リールシート・肘当ての取り付け
- 仕上げ塗装3回
割に簡単な作業でした。やはり一番時間が掛かるのが接着・塗装後の乾燥です。肘当ては、竿のスリーズームの尻栓の関係で、木製のものは挿入出来ませんでしたので、やむなくアルミ製の物にしました。
コルクシートの貼り合わせた部分には補強を兼ね、上から接着剤を塗りました。コルクは塗料をかなり吸ってしまうため、仕上げ塗装は3回行いましたが、感触等は満足できるもののようです。
リールシートは今回も、前後を逆に取り付けました。改造まえの竿の直径約21mm グリップの長さ約38cm、50mm×300mmのコルクシートで2枚使用しました。コルクシートの接着には、高機能弾性接着剤という熱・水に強いという無溶剤の物を使ってみましたが、通常の瞬間接着剤でもOKだと思います。
実釣は来春になると思いますが、一晩外に出して置いたものを触っても、コルクとカーボンの部分とでは冷感がかなり違いました。これからの季節手持の竿にはぴったり!かも知れません。

笑魚より読者の皆さんへ一言
コツンと手に来るアタリを楽しみたい人なら、テニスのラケットに巻くようなソフトラバー系のグリップ材を、ぐるぐる多重巻きにするような仕上げはお薦めできません。手軽でよいのですが、緩衝剤の充填されているモノは、それだけ小さな感触の伝導度を阻害するからです。自分の釣りスタイルをよく考えてから、材料の選択を検討して下さい。

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